猫の寒さ対策【マッサージで血流アップ】

猫さんは寒さが苦手ですよね。

寒い時期に
猫さんの耳先や手足の先が冷たくなっていることはありませんか?

ヒーターや暖房、ふわふわのベッドなど寒さ対策のグッズはたくさんありますが、
自宅で手軽にできる『マッサージ』もおすすめです。

 

うちの高齢の愛猫も
ヒーターの上にいるのに耳先や足先が冷たくなっていることがあります。
そんな時はマッサージで血流アップしてあげると、
冷たかった先端もポカポカしてきます。

 


この記事を書いているわたしは、猫飼育歴30年・動物看護師歴15年。ペットマッサージインストラクターの牧田明美先生から猫のマッサージについて学びました。


 

この記事をお読みいただくと
自宅で手軽にできるマッサージがわかる



目次

猫の寒さ対策にマッサージがおすすめな理由

猫は寒さが苦手

猫の祖先はリビアヤマネコエジプトで暮らしていたと言われています。

"エジプト"と言えば、暑くて乾燥しているイメージですよね!

 

♪ 猫はコタツで丸くなる〜 ♪ という歌にもあるように
猫は寒さが苦手な動物です。

猫にとって寒さはストレス

寒さが嫌いな猫さんにとっては寒いこと、つまり冷えを感じることがストレスです。

冬に膀胱炎が多いのは
飲水量の低下や運動量の低下も原因ですが、寒さストレスも一因ではないかと考えられています。

 

 

猫さんが冷え改善はマッサージでの血流やリンパの流れ改善が効果的です。

体温が下がっている猫さんでは、マッサージ後の体温が1度上がることもあります。



猫のマッサージのメリット・デメリット

マッサージと言えば
人間ではお店に行って専門の人に施術してもらうイメージですよね。

ですが猫さんのマッサージは飼い主さんが手技を学び、自宅で実践するのが一番です。

猫のマッサージのメリット

  • 血流アップで冷え改善
  • コリの解消
  • 自宅で手軽にできる
  • 愛猫とのスキンシップになる
  • 猫も飼い主もリラックスできる
  • 病気の早期発見

猫さんのマッサージはメリットがたくさんあるので、実践あるのみです!

猫のマッサージのデメリット

体を触られるのが苦手な子はできない。

トラウマなどがあり、人の手が怖いという猫さんはマッサージは不向きです。

ただし、人の手は怖くない!気持ち良いものだとわかれば
徐々に受け入れてくれるようになります。

人の手に慣らす方法はまた別の機会にお伝えします。

猫のマッサージの注意事項

人も猫も落ち着いているタイミングで。
室温は暑すぎず、寒すぎず適温で。
テレビを見ながら〜などの"ながらマッサージ"は避けましょう。

下記の場合はマッサージは禁忌
骨折・発熱・感染症
ガン・てんかん・重度皮膚病
妊娠時



猫のマッサージ〈実践〉

基本事項

  • 猫が嫌がったらやめる
  • 猫の気分に合わせる(最大でも10分程度にとどめる)
  • 力加減は豆腐が潰れないくらい

ついついマッサージしているとグイグイ力をいれたくなりますが、
豆腐がつぶれない程度の力加減は厳守です。

マッサージの基本は

  • なでる
  • さする
  • つまむ の3種類です。

 

どの手技でも優しい力加減で!
筋肉をほぐすイメージではなく、皮膚をほぐすイメージです。

筋肉は皮膚とピッタリくっついているので、
皮膚がほぐれれば、自然と筋肉までほぐれます

肩・背中のマッサージ

手やブラシで背中をなでるだけでもマッサージ効果があるのですが、
足ポカに効果的なポイントをお伝えします。

肩まわり

肩甲骨周りは猫さんも人と同じくコリポイントです。


①まずは肩甲骨と首の間に指二本入れ小さく揺らしさすります

 

 

 

 

 


②肩甲骨の間に指一本入れて肩甲骨の間をさすります

定期的におこなうと
今日は凝ってるなぁとか、
今日は硬くて狭くなってるのがわかるようになります。

 

 

 

 

 

③肩甲骨を両手でつかみ揺らしてゆるめます

はじめての場合は肩甲骨の間にに指が入らないこともあります。

その場合は両手で肩甲骨を外側から挟むだけでもOKです。

 

背中

 

人差し指と親指でアルファベットの”C”の形をつくります

 

 

 

 

 

両手を”C”の形にしたら、背中の皮膚を軽くつまむようにします。

 

 

あたま側からおしりへ向かって、順番におこないます。

皮膚がつまみにくく、持ち上がりにくい部分は凝っている場所です。
毎日おこなうと驚くほどに柔らかくなります。

 

手足のマッサージ

手足は敏感な猫さんも多いので、嫌がる場合は無理にしなくてもOKです。

できそうな猫さんはチャレンジしてみましょう。

 

付け根から先端に向かって、軽く握って離すをおこないます。

握るのが苦手な猫さんは、人差し指と親指で軽く皮膚をつまむ程度でもOKです。

 

 

 

 

肉球の間に指を入れ、隙間を広げます。

日頃なかなか肉球の間を開くことがないので、足先の血流を促進します。

 

 

 

ここまでできれば上出来です!

マッサージ前後で足先や耳先の温かさに変化があるはずです。

チェックしてみましょう!

まとめ

  • 猫の寒さ対策は血流アップ・体温アップが鍵
  • 猫のマッサージは猫のご機嫌に合わせる(最大でも10分程度)
  • 猫のマッサージの力加減は豆腐が潰れないくらい優しく

最後までお読みいただきありがとうございました。

マッサージで人も猫もうっとりするリラックスタイムを♪

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この記事を書いた人

SHIZUKOのアバター SHIZUKO 愛玩動物看護師

ペット栄養管理士
CATvocate認定プログラム修了
猫飼育歴30年以上・動物病院勤務歴17年
愛玩動物看護師

幼い頃から常に猫がいる暮らし。
小学生の時には「将来の夢は獣医さん」と言うほど動物好き。
高校時代に進路で悩んでいた時に、資格ガイドで「動物看護師」を知る。
動物看護の専門学校を卒業後、兵庫県内の動物病院で勤務。
現在も5匹の猫と暮らしている。

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