猫さんと暮らす上での必須アイテムのトイレ。
猫さんに気に入ってもらえなければ、粗相や膀胱炎の原因になることもあるくらい重要です。
動物看護師として飼い主さんに
どんなトイレを使われてますか?
システムトイレです。
最近はシステムトイレを使用しているご家庭が増えている印象です。
そのトイレを選んだ理由は何かありますか?
・・・お掃除が楽そうなので。
皆さん共通していただく答えですね。
しかしわたしがお伝えしたいのは、人間本位ではなく猫さんの気持ちになってトイレを選んで欲しい!ということです。
この記事を書いているわたしは、猫飼育歴30年・動物看護師歴15年。現在も動物病院で勤務し、日々猫さんと飼い主さんの暮らしのお悩みを解決しています。
この記事をお読みいいただくと猫さんのトイレ選びの基準がわかるようになります。また愛猫の満足するトイレ選びをしていただくことで、トイレの失敗が少なくなります。
猫さん本来のトイレの習性
野生の猫さんはどこでトイレをしていると思いますか?
野生の猫さんのトイレ条件
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- 活動場所から遠くないところ
- 静かなところ
- 広いところ
- 細かい砂のところ
イメージとしては
静かな空き地の真ん中で比較的柔らかい砂地の場所
猫さんの排泄行動
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- 猫さんはまず排泄場所をぐるぐる回って確かめます
- 次に砂を前足で掘って、その場所に排泄します
- 排泄が終わったら砂で排泄物をきれいに隠します
これらの習性を理解して猫さんのトイレ選びをしましょう。
猫さんに気に入ってもらえるトイレ条件
わたしが最近売られているの猫用トイレを見て思うことは、どれもサイズが小さい!
猫がトイレの中でグルっと一周まわれるスペースがあること
皆さんの猫さんはトイレをする時に、入り口から出て方向転換してまた入ってと繰り返していませんか?
もしくは入り口やトイレの縁に足をかけ、いかにも窮屈そうに用を足したりしてませんか?
この行動が見られる場合はトイレが狭い証拠です
理想的なトイレサイズは長辺が猫の体長の1.5倍以上の長さがあること。
体長は立っている時の胸から尾の付け根までを測定しましょう。
うちの猫の平均体長は約40cmでした。
体格の大きい猫さんだと、体長の1.5倍のサイズのトイレを探すのはなかなか大変です。
トイレ設置場所はアクセスが良いこと
よく聞くトイレ場所は廊下や玄関、洗面所など。リビングとは離れた場所に置いているご家庭が多いのではないですか?
もちろん臭いの問題もありますし人間的感覚だと違う部屋に置きたいところですが、なるべく猫さんのメイン居住スペースに置きましょう。
アクセスが悪いと
あートイレ行きたいけど、遠いから我慢しよっ
特に冬場になると暖房が効いた部屋から出るのが億劫になってもっとトイレを我慢しがちになります。
わたしの家ではリビングにも廊下にもトイレを設置していますが、断然リビングのトイレの方が利用率が高いです。
いつでもキレイ
猫さんはきれい好きです。いつでもきれいなトイレでしたいと思っています。
トイレの個数は飼育頭数+1つが理想とされています。
多頭飼育のご家庭ではなかなかこの条件を満たすのは難しいかもしれません。その場合は猫さんを仲良しグループに分けて考えて、グループ数+1つを目指しましょう。
仲良しグループは日頃猫さんがいくつのかたまりで寝ているかで考えてください。仲が良さそうに見えても、一緒に寝られない子は別グループと考えるのが良いでしょう。
わたしの家では猫が16匹いた時はトイレは10個せっちしていましたし、最低でも一日3回は掃除するようにしています。自分の身に置き換えて考えれば、汚いトイレは嫌ですよね。猫さんにも気持ちよくトイレしてもらいましょう。
トイレの屋根はありか?なしか?
野生の猫さんのトイレの習性から考えれば屋根(フード)は無い方が良いとされています。飼い主目線からすれば砂の飛び散りを考えると屋根は付けたいところです。
一説によれば屋根付きのトイレは臭いがこもりやすく、猫さんが不快に思うことがあるそうです。
ただし多頭飼育で他の猫さんの目線が気になったり、小さいお子さんがいるご家庭では目隠しという意味で屋根があった方が良いケースもあります。おうちの猫さんに合わせてケースバイケースで選んであげましょう。
ちなみにわたしの家で屋根ありと屋根なしの両方のトイレを置いてみたところ、屋根ありが人気でした。やはり多頭飼育なので他の猫さんの目線が気になるからかもしれません。
わたしの家ではこちらを使用しています
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。
猫さんにも快適なトイレで気持ちよく排泄してもらいましょう。
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